参考文献

一つ前のhttp://d.hatena.ne.jp/Cunliffe/20121217/1355753832の補完記事です。楽しい参考文献紹介。

古英語

小野茂、中尾俊夫. 1980. 「英語史I」英語学体系第8巻. 大修館書店.

古英語に関して日本語で読めるものとしては最も詳しい記述が得られます。発行がやや古いため最新の研究が漏れている可能性があるが、古英語研究はJ. R. R. Tolkienも従事していたことで知られるように長い研究の蓄積があり、実用上あまり問題はありません。史的音韻論や形態論だけでなく、韻律論や文体論まで含まれており、参考文献も非常に充実しているので、とりあえずこれを持っておくと何かと捗ること間違いなしだし、暇つぶしにも使えます。

Campbell, A. 1959. Old English Grammar. Oxford University Press.

上のものに比べると、よりシンプルな古英語の文法書です。ただし、実際に古英語のテクストを読みたいというときにはこちらの方がよいかもしれません。

荒木一雄他編. 1982. 「新英語学辞典」研究社.

英語学全般についての辞典で、項目数は少ないがその分各項目の記述内容は充実しています。どうも読んだ感じ様々な学説を可能な限り詰め込んで書こうとしていたようで、様々な学説が併記されている項目も少なくありません(迷うって…)。これもご家庭に一冊置いておくと暇つぶしによい本かもしれません。参考文献も非常に充実しています。

Sweet, Henry. 1897. The student's dictionary of Anglo-Saxon. The Macmillan company.

昔大学で古英語のテクスト読んだときにはこの辞書使ったんですが、今はオンラインで提供されています。
The student's dictionary of Anglo-Saxon : Sweet, Henry, 1845-1912 : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive
凄い時代になったものだ。

もう一つオンラインの辞書がありました。
Bosworth and Toller
今回はこちらを使いました。

古高地ドイツ語

Meineke, Eckhard, Judith Schwardt. 2001. Einfuerung in das Althochdeutche (Introduction to Old High German). Verlag Ferdinand Schoeningh.

古高地ドイツ語の入門書で、なぜかやたらと史的発達についての記述が充実しており半分以上がそれ。また、古写本についての記述も充実している。古高地ドイツ語は方言差の大きな言語だったので、それについての記述もきちんと行われている。ドイツ語でなければもっといいのに…。

辞書は以下のオンライン辞書を使用しました。
Althochdeutsches Wörterbuch
ありがたいことです。

ゲルマン祖語

ゲルマン祖語についての記述は、これまでに上げた文献の記述を綜合して行っています。Krahe-Meidくらい持ってますよね?という人嫌いです。語源辞書については、以下のものを使いました。

Orel, Vladimir. 2003. A Handbook of Germanic Etymology. Brill.

この辞書はなぜかオンライン上にフルテクストがPDFで置いてあります。参考文献などを見る限り非常にまじめに作ってありますし、記述は非常に慎重で信頼がおけるように思われます。

印欧祖語

印欧祖語については、日本語で読める良い本も結構ありますが、最新の研究を取り入れていてしかもシンプルであるということで以下のものを使用しました。印欧語の研究史などにも記述を割いており、非常に目配りの行き届いた良い本です。

Meier-Bruegger, Michael. 2003. Indo-European Linguistics. de Gruyter.

エッダ

エッダについては、以下の翻訳を使用しました。

V・G・ネッケル、H・クーン他編. 1973.『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳. 新潮社.