フォローアップ

この記事は、わたしの4/19付記事「ビールオタが非オタの彼女にビール世界を軽く紹介するための10本」のフォローアップ記事です。全体としては三部構成です。

  1. ネタにしたビールに対するフォローアップ
  2. ブコメ返し
  3. フォロー記事

みたいな感じで書きます。まず、フォローアップから。

銀河高原ビールヴァイツェンと、インドの青鬼はこんなビールもあるのだという新しい世界への目覚めへのいざないとして、本当に良いビールだと思います。コンビニエンスストアでも売っているという入手性の良さも魅力的です。少し高いかもしれませんが、ラガービールではないビールとして、一度は飲んでほしいビールです。

W-IPAと帝国IPAは、IPAと呼ばれるビールのカテゴリーに入ります。IPAはIndia Pale Aleの略で、冷蔵技術が未発達だった時代に、インドまで変質なしでエール*1を運ぶために、ホップを多めに入れたビールに起源をもちます。実はインドの青鬼もIPAです。

ホップを多めに入れるという性質上、苦味がかなり強くなります。と同時に、ホップの持つ爽快な香りも強まるので、大変にさわやかで柑橘類のような香りも感じます。W-IPAと帝国IPAは、苦味が強いのですが、その苦味をしっかりとしたコクと甘みが受け止めている、大変に濃くてうまいビールです。W-IPAにはリアルエール*2もあり、これは穏やかな甘みとその後ろから立ち上がってくるホップの香りと苦みが絶妙なバランスを醸し出しており、飲むと癖になります。実は、W-IPAは限定醸造なので、先の記事で最初に挙げた条件からは外れてしまいます。あと、アルコール度数は8%とかなり高くなっています。

富士桜と飛騨高原のヴァイツェンは、どちらもフルーツっぽい香りとまろやかな甘さが特徴の、大変飲みやすいビールです。ビール苦手な人にお勧めしたいビールNo.1です。結構あちこちの地ビール会社が作っており、飲み比べをする楽しみもあります。富士桜高原ビールは、普通のヴァイツェンのほかに、デュンケルヴァイツェンという焦がしたモルトを使って風味を出したヴァイツェンや、ヴァイツェン・ボックというさらに濃厚でアルコール度数の高いタイプのビールも作っています。後者のヴァイツェン・ボックは、結構いろいろな地ビール会社で作られてもいるようです。フルーティーな香りと飲みやすさの裏腹のアルコール度数の高さで、撃沈される可能性の高いビールです。

エーデルピルスは、樽生限定で瓶や缶がないため*3、それを置いている飲食店で飲むしかありません。サッポロのウェブサイトにおいている販売店のリストがありますので、そこに行けば飲めます。日本の大手のビール会社は結構この種の限定ビールを作っていて、それらはどれもとてもうまいビールです。「もやしもん」のビール特集の巻にあった「大手ビールの本気を見せてあげるわ」というセリフは、伊達ではありません。

アサヒのスタウトは、あまり関東では見たことがありません。Wikipediaの記事などによるとこのビールは吹田の工場で年に一度だけ醸造されるものらしく、大阪の古い酒場には時々おいてあるのをみることがあります。わたしは最初に相合橋の「正宗屋」で見ました。ここはいつも混んでますが、アテがうまいのでお勧めです。アサヒスタウトには330mlの小瓶しかないのですが、小瓶で一本飲めば十分満足できると思います。アルコール度数は日本の大手ビールでは規格外の8%、糖類が添加されているということは、伝統的な乳糖添加のスタウト製法*4が守られているのかもしれません。

箕面ペールエールには、上で述べたリアルエール版と、普通に炭酸を添加して出されるものの二種類があります。後者はかなり苦みを感じる(とはいえW-IPAほどではない)のですが、リアルエール版は驚くほど穏やかで草の香りのする、飲んでいると時間が引き伸ばされているような感覚を覚えるビールです。ぐいぐい飲むのではなくて、大きなグラスで頼んでゆっくり飲むという楽しみ方をするのに向いています。

ピーテッドエールは、「地雷」のところに入れてしまいましたが、ラオホという麦芽をスモークして作るビール(富士桜高原などで作られています)の系統に入るまっとうなビールです。ずっしりした地の味の上に少し海の香りの混じったスモーキーなフレーバーをかすかに感じるうまいビールです。実はこれも限定醸造だったりします…。

*1:イギリス式の上面発酵のビール。

*2:二次発酵を樽内で行い、注ぐときに炭酸を添加しないため、ハンドポンプを用いてグラスに注ぐ。

*3:かつては缶があったようですが…。

*4:ベアードビールにママのミルクスタウトという伝統的な製法のスタウトがあります。